人間関係を円滑にするための雑談は、ふだんのコミュニケーションはもとより、ビジネスを成功に導くために欠かせない要素のひとつです。そもそも雑談が上手な人は何を意識し、どのように「雑談力」を鍛えているのでしょうか。その本質と具体的な方法に迫ります。

雑談力が高ければ常に学び成長できる

雑談が上手な人は、まず興味関心の範囲が広い人だといえます。たとえば、タレントのタモリさんは「究極の素人」といわれることもあるそうですが、これはいつも素人の目線を持って、誰かに「教えて?」と質問できるからであり、僕はそれが彼の唯一無二のスタイルだと捉えています。

あるものごとについて、専門家をはじめ詳しい人に質問するには、少なくともそれに対する興味関心と、最低限の知識を持つ必要があります。そのうえで、「◯◯とはどういうことですか?」と質問ができれば、それに詳しい人はまったくのゼロから説明することなく、より気軽に教えてくれるでしょう。

(構成=岩川悟、辻本圭介 図版作成=佐藤香奈 写真提供=株式会社圓窓)