会議をファシリテートするときに、「周囲の人に意図や考えがうまく伝わらない」と悩む人はたくさんいます。特にマネージャーやリーダーの人は、どのようにチームメンバーが主体的に参加し、発言できる環境を構築すればいいのでしょうか? ここでは、会議をより生産的な場にするための実践的なコツを紹介します。

どんな会議にも「ビジョン」を決めて共有する

社内における会議に話を絞りますが、メンバーに説明したり、発表したりするときに覚えておきたい基本のマインドセットが、話をする目的を「シンプルにする」ことです。ここでのシンプルとは、会社や組織、チーム全体が「ハッピーになるようなアクションにつながる」話をするという意味です。

小手先の話し方のテクニックに頼るのではなく、まずはチームやその会議のビジョンを決めて、メンバーに共有する。このマインドを持てるかどうかのほうが、よほど大事だと僕は考えています。

(構成=岩川悟、辻本圭介 図版作成=佐藤香奈 写真提供=株式会社圓窓)