※本稿は、伊藤真『大事なことだけ覚える技術』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
私がいちばん大切にしているのは、まず「全体像」を把握することです。
私が大学時代に司法試験に挑戦したとき、全体像を把握するために、まず本の目次をコピーしました。その目次をマップがわりに使い、いま読んでいるところはどこか、全体の位置づけを確認するためです。
全体をとらえ、まずは目次に出てくる論点や判例を覚えていき、次に各判例のポイントを覚えるという具合に、だんだんと細かいところに入っていきました。
地図があると覚えやすい
いきなり細かいことを全部覚えようとすると負担が大きいですが、大雑把な全体から入っていくと、初めは覚えることが少ないので、とっつきやすいでしょう。
塾生の中でも、初めて司法試験に挑戦する人や法学部出身ではない人には、このやり方をすすめています。
ある人は長いスピーチや講演を頼まれたとき、全体像を把握することから入るといいます。
講演の内容を考えるとき、まず主要な3つの柱を覚えます。
その柱を覚えてから、だんだんと細かい枝葉を覚えるようにしていくわけです。
記憶を使いこなすには、あたかも引き出しに番号をふるように整理して収納し、適宜取り出すことが大切で、この場合、引き出しの番号が目次に相当します。目次をイメージすることは「何番の引き出しに入れたのか」を考えるのと同じです。
こうして大きなくくりや全体像から覚えていくと、わき道に入り込んで迷子になることを防げるでしょう。
復習は1時間以内にする
私は伊藤塾に入る塾生全員に、復習に関して2つのことを教えています。それは、記憶のゴールデンタイムは、「1時間以内」と「寝る前の5分」ということです。
記憶する技術において、もっとも大事なことは「復習」です。
だから講義を聞いたら、必ず復習してほしいと思います。
それもできるだけ時間を空けずに、ということを言っています。

