同じ授業を聞いていても、児童・生徒によって成績は大違い。大手中学受験塾・四谷大塚お茶の水校舎長の蛭田栄治さんは「実は授業を受ける構えができている子のほうが少数派。適切な学習準備をすると理解度が飛躍的に高まる」という――。(前編/全2回)
※本稿は、『プレジデントFamily2025春号』の一部を再編集したものです。
大量の合格者を輩出する校舎長「合格する子の学習準備」
コロナ禍以来、話を聞く姿勢ができていないお子さんが増えているように感じています。「勉強のやり方」を習う機会がなかったというお子さんも多いようです。小学校では、なんとなく授業を聞いて、テストの点数もなんとなく取れてしまうという場合も多いかもしれません。一方、進学塾のカリキュラムは、毎週の授業を効率よく消化することを前提としています。
そのために
① 授業の準備をする
② 授業で先生の話を聞きノートを取る
③ 帰宅後、実際に解いて復習する
という学習の基本サイクルを早い時期に身につけることが大切です。
授業に集中できる予習とは
では、授業の前、いわゆる予習としては何をしたらいいのでしょうか。
それは、テキストを読んでくることです。同じ授業を受けても、それぞれの子の定着具合はばらばらです。受け身でぼんやり受けているのか、何を習うのか意識して能動的に受けているのかの違いが大きいのです。次回に扱う単元のテキストを読むだけで、授業を何倍にも効果的にすることができるのです。授業で多くを身につけてしまえば、家庭での復習作業の負担や時間も軽減できます。
なかでも国語は、ぜひ音読することをおすすめします。黙読だと流してしまうような、わかっていそうでわかっていない曖昧な言葉や、文章の切れ目に気づきますし、言いまわしや文章のリズムも体感できます。声を出して読むことが、学力の土台である言葉の学びになるのです。
親御さんも忙しいなか、毎回は大変かもしれませんが、時間があるときには、ぜひ子供の音読を聞いてやってください。つまずくところは理解できていない証拠です。一緒に「この言葉ってどういう意味だろうね」などと調べるのもいいですよね。

