首都圏では、およそ4.7人に1人が中学受験をしている
子どもの数は減っているのに、中学受験をする子どもは増える一方です。首都圏模試センターによれば、2024年春の首都圏私立・国立中学校の受験者総数は過去2番目の5万2400人。受験率は18.12%と、過去最高を記録しました。首都圏では、およそ4.7人に1人が中学受験をしていることになるそうです。
この割合は、東京23区ではさらに上がります。22年度に小学校を卒業して私立中学に進学した割合は、最も高い文京区で49.5%。中央区、港区も4割を超えています(東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書」)。これは実際に私立中に進学した割合ですから、受験に失敗して公立中学に進んだ子どもを加えると、中学受験をした実数はもっと多くなるでしょう。
なぜ、これほどまでに中学受験が過熱してしまっているのでしょうか。その背景には、「親のあせり」があると考えています。周囲が当たり前のように中学受験をするので、周囲に流される形で受験する家庭が増えているのです。また、少子化によって子どもの数が減り、一人っ子家庭も増えたことで、子ども一人当たりにかけるお金などのリソースが高まっていることも大きいでしょう。
中学受験は、一般的に小3の2月から塾通いが始まりますが、最近は小学1、2年生から通わせるケースも増えています。ある家庭では小1から有名な進学塾に通わせ、小学校6年間の塾代だけで650万円かかったと聞きました。さらに私立中高に進めば、中学3年間で400万円、高校3年間で300万円かかったとして、トータル1350万円。さらに大学の学費が乗ってくることになります。
私は以前塾講師をしていたのですが、確かに早熟で勉強にやる気がある子や、自分の意思で行きたい学校が明確な子など、中学受験に向いている子どもはいます。しかし私の体感としては、そんな子どもは1~2割程度。そうではない普通の子どもたちに、友達と遊んだり、幼少期の楽しい思い出をつくったりする時間を削ってまで毎日のように塾に通わせることには、疑問が残ります。
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