受験の成功は「持ち物準備」から
受験当日に何を持たせたら喜んでくれるのか。「受験票、学生証、筆記用具……」など、主要な持ち物は思いついても、他に何を持たせるべきか、不安に思う受験生の親御さんは多いと思います。何が起こるかわからないのが、受験会場です。せめて持ち物だけは、万全の状態で、受験生を送り出したいところですよね。
筆者は公立高校から現役で東大合格した後、塾や予備校、高校など、複数の教育機関で受験生指導にあたってきました。筆者自身の体験や、受験生指導の経験を踏まえて、本稿では、受験会場に「あったらいいな!」という持ち物リストをご紹介します。
「受験票は、あらかじめ写真に撮っておくといい」「防寒対策には、貼るカイロではなく、貼らないカイロを持っていくといい」「本番用の時計に加えて、予備の時計を持っていくといい」など、世の中には、一部の受験生しか知らない、受験のノウハウがたくさんあります。本稿では、そういった受験の教訓を余すことなく、お伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
会場周辺は“受験生で大混雑”
受験で必要なものは、受験生本人で用意する。これが原則ではありますが、そうは言っても、受験生の多くは初めて受験に挑みます。全て受験に必要なものを自分で用意するのは、意外と困難なものです。そのため、親や周囲のサポートが大事になってきます。
例えば、筆者の場合は、両親にラムネやゼリー飲料などの軽食類を用意してもらえて、とても助かりました。筆者は、「必要なら、コンビニとかで購入すればいいでしょ」と考えていたのですが、実際に受験会場に行ってみると、周辺のコンビニなどの売店はとても混雑していて、気軽に立ち寄れる状態ではありませんでした。その光景を見た時、両親に救われたな、と実感しました。
また、宿泊して受験する場合には、受験生本人だけでは調べきれていない情報もたくさんあります。例えば、ホテルによっては、勉強用の机やライトの貸し出しをお願いすると、スタッフの方が用意してくれるところがあります。また、ホテルは乾燥しやすく風邪を引きやすい環境です。保湿機を使用するかバスタオルを水に濡らして置いておくといいなどの対処法もありますが、受験生自身がそこまで想定できていないかもしれません。
こういった内容まで全てを受験生本人が事前に調べた上で、本番に臨むのは酷なため、学校の先生や親など、受験生の周囲にいる人が支えていくことはとても重要だと思います。