ランチ会は「諸刃の剣」
ランチ会を企業文化として定着させるためには、採用時にランチ会があることを伝えることが重要です。後から「実はランチ会があります」と言うよりも、入社前に会社の文化として理解してもらうほうが、自然に受け入れられます。ランチ会を交流の場として大切にする企業であれば、参加に前向きな人材を確保しやすくなります。
また、繰り返しになりますが、主要な社員を巻き込むことで、ランチ会の雰囲気をより自然なものにできます。彼らがリーダーシップを発揮することで、社長だけに頼らず、社員同士の自主的な交流が促進され、ランチ会が会社全体の活力を高める場になります。
ランチ会はうまくやれば社員同士の信頼関係を深め、会社全体のパフォーマンス向上に繋がる効果的な手段です。しかし、適当に始めてしまうと、かえって社員の不満を生んだり、コミュニケーションを悪化させるリスクもあります。社員の士気を上げるどころか下げてしまい、最悪の場合は退職者まで出してしまうおそれもあるのです。
特に現代の会社経営では、しっかりと準備をし、社員がその意義に納得できる形で進めることが必要です。もし、こうした準備ができないのであれば、なんとなく始めるよりも、最初からやめておいたほうがいいのかもしれません。