社長が避けるべき行動、話すべき話題
ランチ会を社内コミュニケーションの活性化に役立てるためには、社長が「やってはいけない行動」を理解することが重要です。同時に、社長としてどのような話題を提供するかによって、ランチ会の雰囲気が大きく変わります。適切な話題選びを通じて、社員が自然とリラックスし、意見を交わしやすい場を作り出すことが成功のカギとなります。
まず、社長がランチ会で避けるべき行動として最も大事なのは、一方的に話しすぎないことです。社長が自分の話ばかりしてしまうと、社員は聞き手に回るばかりで、積極的に話すことができなくなります。ランチ会はミーティングではなく、あくまで自由な対話の場です。社員の意見を引き出し、双方向のコミュニケーションを心がけることで、ランチ会の雰囲気が良くなります。
また、前述のとおり特定の社員とばかり話すのも避けたいところ。全員と話すウエートを均一とまではいかなくても、全く話さなかったというような社員がいないようにすべきです。
逆に無理に仲良くしようとするのも逆効果です。プライベートな話題を過度に引き出そうとすると、社員は逆に距離を感じることがあります。社長としての距離感を大切にしつつ、適度なフランクさを心がけるのがポイントです。
業績好調なら仕事の話題もOK
では、ランチ会で社長が話すべき話題にはどのようなものがあるのでしょうか?
まず、ランチ会は社員を褒める機会として活用するのが効果的です。普段の業務中ではなかなか直接的に伝えられない「ありがとう」や「よく頑張っているね」といった言葉を、このカジュアルな場で伝えることで、社員のモチベーションが上がります。
たとえば、最近のプロジェクトで活躍した社員や、地道に努力を続けている社員を具体的に褒めることで、他の社員にも「自分も頑張ろう」という前向きな気持ちが生まれやすくなります。社長が社員の努力をしっかりと見ていることが伝わると、会社全体の士気も高まり、ランチ会がポジティブな場として機能するのです。
また、社長の趣味や最近ハマっていることを話題にするのも効果的です。社員からすると、普段の業務では見えにくい社長の一面を知る機会となり、親しみやすさが生まれます。逆に、社員の趣味や最近の関心事についても軽く質問することで、会話が広がりやすくなります。
さらに、業績が好調な時期には仕事に関連する話題も有効です。未来のビジョンや会社の成長戦略について話すことで、社員に対して「自分たちの努力が会社の成功につながっている」という実感を持ってもらうことができます。こうした話題は、特に会社が良いパフォーマンスを上げているときに共有することで、社員のモチベーションを高める効果が期待できます。