あるところに「日曜の午前中がいちばんの売れどき」と教わった車のセールスマンがいました。ところがその時間でもなかなか売れない。報告を受けた上司は「そうか、売れなかったか……」と責めるでもなく残念がるだけでしたが、本人は成績の低迷に悩んで鬱状態になってしまいました。ところが新しく異動してきた上司は彼の「売れなかった」という報告を聞き、「何でだろう? 不思議だね」と驚いたのです。その後しだいにセールスマンは鬱状態を抜け出し、また仕事に打ち込めるようになりました。

くじけやすい人は往々にして、失敗の原因を1つに決めつける癖があります。しかもそれを「自分に能力がなかった」などと、内的で変えにくい要素に求めてしまう。

ところがタフな人は、失敗を別の角度から捉えます。フラれてもすぐ次の恋をする女性は大概、「私がブスだったから」などとは思わず、「男運が悪かった」とか「スカートじゃなくてジーンズが多かったのが悪かった」というふうに考えます。運は自分と関係ない外的な要因ですし、服装はすぐにでも変えられる可変性の高い要素です。それが「次はうまくいくはず」というポジティブな気持ちを誘い出すのです。