結論から言うと、劣等感があればしめたものだ。

劣等感を持たない人間はいない。そして、劣等感を持たないようにすることは不可能である。学校で一番足の速い人は、市で一番速い人に対して劣等感を持つだろう。市で一番足の速い人は、県で一番足の速い人に対して劣等感を持つに違いない。

よく「劣等感をバネにがんばる」と言うように、劣等感がさらなる向上のための強い動機になることも確かである。しかし必死で努力し、世界一足の速い人になったとしても、足の速さにおいてはチーターの足元にも及ばないのである。劣等感が完全に消えてなくなることはありえないのだ。