「行動の質」の改善は「量」の改善よりデリケート
ですから、チームの「行動の質」に問題があった場合の原因追究は、注意深く行う必要があります。単純に転換率が低かったメンバーのスキルの低さや努力不足だと決めつけるのは危険です。
このことから、「行動の質」の改善は「行動の量」の改善よりもデリケートであると言えます。また、マネジャーの仕事や戦略を立てることはリソースを配分することであると言われる理由もここにあります。
営業の場合でも転換率が低かった場合に原因を追究するための切り口は他にもあります。
「アポ」を取った先がこちらから能動的にアプローチしたのか、それとも相手から引き合いが来たのかで転換率が大きく変わってしまうことです。
このことをキーエンスでは「動機と規模」と呼んで区別します。以上のように、チームにおける「行動の質」の問題の原因追究にはいくつもの切り口があることに留意しておいてください。