うまくいかない人の9割は「対策不足」

内定を獲得するには、それぞれの工程で応募企業が求める基準をクリアしないといけません。「文書を書くのが苦手だけど、会ってもらえば私の良さは絶対に伝わる」という人も多いのですが、最初の書類選考で不採用となったら、会ってもらう機会すら巡ってこないということを肝に銘じなければなりません。

四の五の言い訳や愚痴を言っても仕方がなく、それぞれの工程の対策をきちんと打って、「転職スキル」を向上させる。これしか成功転職への道はありません。

筆者の経験上、「転職活動がうまくいっていない」と相談に来る人の約9割は、無対策が原因です。

逆に言うと、各工程の対策をきちんとやれば、ライバル達を置き去りにして抜きん出ることができるということです。

大事なことなので何度も言いますが、仕事上のスキルと「転職スキル」は違います。

絶対に手を抜かずに、この「転職スキル」を磨いてください。

ミドル世代に要求される「マネジメントスキル」

この世代なら、マネジメントスキル・経験を求められるのはお分かりでしょう。

では、「そんな輝かしいものはない」といった場合、どうすればよいのでしょうか?

たとえば、年功序列の職場のため、管理職は全員年上で、同僚も自分も管理職に就けないでいる場合はどうでしょうか?

結論、「ないものはない」ので、たとえば「マネジメント経験5年以上」との必須条件があったら、そもそも応募すらできません。

また、マネジメント経験を問われたとして、「いや、単に上が詰まっていただけで、私自身、マネジメント能力なしと特に烙印らくいんを押されたわけではない」というくどくどした言い訳は、かえって採用人事の心証を悪くしますので、やめておきましょう。

なお、会社のヒエラルキー上のチームや組織、人材のマネジメントではなく、他のマネジメントスキル・経験を求めている場合もあります。

たとえば、あるプロジェクトの進捗管理、工数管理、スケジュール管理というのもそうですし、在庫管理や売上管理、店舗管理、ファシリティマネジメントというのもそうです。

もちろん前者を要求されるのが一般的ではありますが、マネジメントと一括りに言っても、求人情報で何を求めているのか、詳細に紐解いておく必要があります。