毎年、新たに発売されるビジネス書は約6000冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、2023年にアクセス数の多かったベスト20冊と特に人気を集めた著者ベスト10を、同サービスの編集部が紹介する――。
買い物で服を選ぶ女性
写真=iStock.com/Circle Creative Studio
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要約サービス「2023年のビジネス書」ベスト20

第1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第2位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉著、ダイヤモンド社)
第3位:『聞き方の一流、二流、三流』(松橋良紀著、明日香出版社)
第4位:『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一/酒井麻里子著、インプレス)
第5位:『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長著、朝日新聞出版)
第6位:『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ著、アスコム)
第7位:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第8位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第9位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第10位:『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第11位:『付加価値のつくりかた』(田尻望著、かんき出版)
第12位:『イシューからはじめよ』(安宅和人著、英治出版)
第13位:『1分で話せ』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第14位:『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(荒木俊哉著、SBクリエイティブ)
第15位:『頭のいい人は「短く」伝える』(樋口裕一著、大和書房)
第16位:『今さら聞けない 投資の超基本』(泉美智子著、奥村彰太郎監修、朝日新聞出版)
第17位:『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン著、小笠原藤子訳、文響社)
第18位:『感性のある人が習慣にしていること』(SHOWKO著、クロスメディア・パブリッシング)
第19位:『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ著、明日香出版社)
第20位:『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年の閲覧数ランキング

2022年に続いての1位となった『完訳 7つの習慣』

2023年の第1位に輝いたのは、世界4000万部、国内250万部を突破しているロングセラーの『完訳 7つの習慣』です。2022年に続いての第1位となりました。

スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
スティーブン・R・コヴィー、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)

本書では、人生で大切にしたい「7つの習慣」が挙げられています。

第1の習慣は「主体的である」。
第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。
第3の習慣は「最優先事項を優先する」。
第4の習慣は「Win-Winを考える」。
第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」。
第6の習慣は「シナジーを創り出す」。
第7の習慣は「刃を研ぐ」。

年末年始にぜひ試したいのは2つ。第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」と第7の習慣「刃を研ぐ」です。

年末年始は、計画を立てるのにぴったりのタイミング。自分の人生の「終わり」をイメージし、新年の抱負を決めたり、「やりたいことリスト」を作成したりしましょう。

また、長期休暇が取れる方には、刃を研ぐ時間、つまり自分という人間をつくる肉体・精神・知性・社会と情緒を磨く時間を確保することをおすすめします。

刃の磨き方は人それぞれ。体に良いものを食べたり、自然の中でのびのびと過ごしたり、芸術作品に触れたり、気になるテーマを調べたり……ゆったり刃を研げば、新しい年がより豊かで上質なものになるはずです。