毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、1月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
手を合わせる人たち
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要約サービス「1月のビジネス書」ベスト20

第1位:『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(ひきたよしあき著、アスコム)
第2位:『はじめる習慣』(小林弘幸著、日本経済新聞出版)
第3位:『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著、クロスメディア・パブリッシング)
第4位:『仕事は初速が9割』(越川慎司著、クロスメディア・パブリッシング)
第5位:『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(吉武麻子著、かんき出版)
第6位:『人生の優先順位を明確にする 1分マインドフルネス』(望月俊孝著、KADOKAWA)
第7位:『一生使える「文章の基本」』(木山泰嗣著、大和出版)
第8位:『しないことリスト』(pha著、大和書房)
第9位:『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉著、日本実業出版社)
第10位:『小さなルーティン』(福所しのぶ著、あさ出版)
第11位:『収入10倍アップ超速仕事術』(馬渕磨理子著、PHP研究所)
第12位:『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著、サンマーク出版)
第13位:『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』(堀江貴文著、サンマーク出版)
第14位:『精神科医Tomyの人に振り回されない魔法の言葉』(精神科医Tomy著、エムディエヌコーポレーション)
第15位:『新 管理職1年目の教科書』(櫻田毅著、東洋経済新報社)
第16位:『イライラ・不安・ストレスがおどろくほど軽くなる本』(内藤誼人著、明日香出版社)
第17位:『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』(国分峰樹著、フォレスト出版)
第18位:『世界の今がわかる「地理」の本』(井田仁康編著、三笠書房)
第19位:『頭のいい人は「答え方」で得をする』(樋口裕一著、大和書房)
第20位:『「嫌いな人」のトリセツ』(林恭弘著、総合法令出版)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年1月の閲覧数ランキング

「身につければ必ず役に立つ」雑談の本

今月の第1位は『雑談が上手い人が話す前にやっていること』でした。博報堂のクリエイティブディレクターでありながら企業のスピーチライターとしても活動してきたコミュニケーションのプロ、ひきたよしあき氏が、雑談のコツを教えてくれる一冊です。

ひきたよしあき『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(アスコム)
ひきたよしあき『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(アスコム)

今日から取り入れたいのは、相手との共通の話題が見つからず、場がシーンとしてしまったときに使える「観察」+「感情」テクニック。

まずは相手と一緒にいる空間を「観察」して、共有できるネタを探します。その後、観察したものについて「自分の感想」を述べましょう。

たとえば、飲み会で同じテーブルの人との話題に困ったら、「隣の席で注文した焼きそば、おいしそうですよ」と「観察」の結果を述べ、「あ〜、急にお腹減ってきたなぁ」と「感情」をつぶやくだけ。続けて「中華、よく来るんですか?」「注文、もう決めましたか?」などと質問すれば、自然と会話が続いていくはずです。

著者のひきた氏は「大学や企業などで話し方を教えていると、自分の話し方に自信がない人が、なんて多いのだろうと驚きます。ですが、かくいう私も、ちょっとした雑談が苦手でした。苦手だからこそ、いろいろ工夫して、克服して、今は人に教えられるまでになりました。そんな私のこれまでの経験を生かし、ハードルは低いけれど、身につければ必ず役に立つ本を目指しました」と語っています。雑談の苦手な人にとって、これ以上心強い本はないでしょう。