ファンを増やすためには、なにをすればいいのか。お笑いライブ制作会社K-PROの児島気奈さんは「重要なのは“流行っている”雰囲気を出すことだ。その上で裏付けになる実績をつくれば、『本当に人気がある』と思わせることができる」という――。

※本稿は、児島気奈『笑って稼ぐ仕事術 お笑いライブ制作K-PROの流儀』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。

舞台
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どうすれば通ってきてくれるファンを増やせるか

お笑いライブを作るときに、一番大事なのはもちろん「より多くのお客様に足を運んでもらうこと」です。「K-PROはどうしてこんなに集客力があるの?」という声をいただくことが多いので、まずは「ファンの作り方」について書いていこうと思います。

ここでの「ファン」は、「ライブに頻繁に通っていただけるお客様」のことです。

飲食店や企業などにも置き換えられる話だと思います。

新たなファンを作るということは、全く興味がなかった、関係なかった人をファンにするということで、それは何よりも難しいことです。

ファンの作り方に関しては、ビジネス書などを読むと「潜在層から見込顧客を〜」みたいな話がマーケティングの基本として出てきます。ざっくり簡単に説明すると、

潜在層→なんとなく商品のことを知っている人
見込顧客→その商品のことを知っているけど、買うか迷っている人

ということです。つまり、潜在層の人に商品のよさを教えたら「見込顧客」になり、見込顧客の人の背中を押してあげたら商品を購入、つまり「新規ファン」となります。