お笑いライブに新規客がやってくる流れ

わかりやすくK-PROで考えてみたいと思います。

まず、M-1グランプリやキングオブコントを見て、「お笑いって面白いなー、お笑いライブ見に行ってみようかなー」と思った人は、最初どこに行くと思いますか?

あ、ちなみに、吉本興業以外の事務所の芸人さんを好きになった場合……としますね。

住んでいる場所にもよると思いますが、初めての方の場合、多分、地元の大きい区民ホールのような場所でやっている「会館ライブ」か、もしくはそれぞれの芸人さんが所属する「事務所ライブ」だと思います。

(1)テレビで知る→(2)どんなライブに出ているかスマホで調べる→(3)事務所のホームページにたどり着くという流れですね。この(2)の時点でK-PROを知ってくれる方もいます。それはすごくラッキーなことです。恐らくK-PROにたどり着くのは、ほとんどの方がもう少しあとで、(4)事務所ライブに通い続けていたら、最初のお目当て以外に好きな若手芸人ができる→(5)他のライブにも行ってみようと思う→(6)K-PROを知る……と、こんな流れじゃないでしょうか。

今まではもう少し経由地がありましたが、今はここあたりでK-PROを発見していただけると思います。この時点で結構お笑いに詳しくなっていると思うので、うちのライブに来る方は、ライブの楽しみ方を知っているお客様が多いです。

若者のテレビ離れで新規ファン獲得の流れが変わった

……と、これが従来のファンのつけ方の主な流れでした。2019年まではギリギリこれでやれたと思います。それまではこの流れで、K-PROにたどり着いてくれたお客様を如何に離さないようにするかを考えてやっていました。

でも、最近の10〜20代はテレビを見ません。私は結構テレビを見るほうなので、最初は「若者はテレビを見ない」という事実を信じられないというよりは信じたくなかったですが、今のテレビ離れは深刻です。この状況だと、先ほど書いた「(1)テレビで知る」がないため、「潜在層」がいなくなってしまいました。新規ファンはこの流れではこないことになります。ただでさえK-PROを知っていただくには、(6)までかかるのに……。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

まず、待っていてもこないのであれば、自分たちで「潜在層」を作らなければなりません。そのために「知らない人に興味を持ってもらう」には何をすればいいかを考えます。

ライブに限らず、印象操作で一番効果があって、できるだけ多用したいのが、「流行ってる感じを出す」ことです。