同じものを3回見聞きしたら「流行」、4回で「社会現象」

たとえば「行列」ですね。お店の前に人が並んでいて「なんだろうこの行列は?」と思ったことは誰しもがあると思います。人は流行っているものを見ると興味を持ちます。流行っているものは人を惹きつけます。

「今大注目の○○を知っていますか⁉」「女子高生に大人気の○○、知らないとヤバい!」みたいなフレーズを使って、「流行ってる」「知らなきゃ損」と言われたら、話題に乗り遅れたくないという心理が働いて、どんなものかと調べたくなります。

そして、何かのきっかけでまたその○○についての話を耳にしたら、「あーやっぱり流行ってるんだ。覚えておいてよかった」となり、段々と気になる存在になっていきます。

同じものを3回聞いたら「流行」、4回聞いたら「社会現象」と言われているぐらいで、まずは同じ人に2回届けられるようにしようと、みんなが試行錯誤しています。

ただ気をつけなければいけないのは、流行っているように見せるだけでは、今の時代、すぐにバレてしまうということです。どんなに広告代理店が力を注いでも、「本物」かどうかは、調べればすぐにバレます。

話題にしたいライブはなんとしてでも満員にする

ではどうすればいいかというと、そこに必ず、「実績」を重ねる必要があります。ライブでの実績と言えば「お客様の動員数」だと思います。たとえば「新ユニットライブ」をやるとなった場合に、毎日のように告知をしたり、SNSで他の芸人さんが「あのユニット入りたいな」と言ったり、「お笑いナタリー」に取り上げてもらったりしたら、「流行ってる感」は出せますよね。

そこに実績を作るために、とにかくなんとしてでもそのライブを満員にします。すると、「満員だったんだ。じゃあ本当に人気があるんだ」となり、「次回は行こうかな」という流れが作れます。一度実績を作ることができたら、めちゃくちゃ強いです。

そして「年中満員のライブ」と評判になったら、「行ってみたい」と興味を持つ人がどんどん増えていきます。「K-PROのライブは、いつも超満員」というイメージを持っていただくことが多いのですが、実は満員じゃないライブも沢山あるんです。じゃあなぜ毎回満員と思われるのか? その答えは、絶対落とせないライブを見極めて、埋めなきゃいけないライブはなんとしても満員にしているからです。

長い列
写真=iStock.com/TkKurikawa
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