「従業員に自宅の庭掃除をさせた」疑惑については…

「事実無根の情報を流布したことで、詳細を知らない一般の株主に内山さんが会社を完全に私物化しているとんでもない経営者であるという印象を植えつけたという悪意のある名誉毀損行為なのです」

他にも、オアシスのウェブサイトが公開されるやネット上でも話題になった内山氏の“公私混同行為”のひとつに、フジテックの従業員に内山氏が個人的に自宅の庭掃除をさせている、という内容がある。

どうやらオアシスは調査会社に自宅を張り込みさせたらしく、フジテックの社名入り制服を着た男性が確かに庭掃除をしているところを隠し撮りした写真を掲載し、併せて、その男性が軽トラックに乗って(ナンバーが読み取れる写真も掲載)フジテックの営業所に入っていくところまで撮影、掲載している。

この点についても、河合弁護士は反論する。

「これも悪質な情報操作です。その男性は、すでにフジテックを定年退職している人で従業員ではない。たまたま、在職中から着ていた会社の作業服が便利だからと退職後も払い下げられて着ていただけで、その人物は退職後に庭師として仕事をしており、内山さんは在職中から社員のことをよく知っていたので、それならばと個人的に時給1200円の報酬を支払って庭師として雇っていただけ。もちろん、その支払明細も証拠として裁判所に提出しています」

張り込みをされた内山氏の胸中は

「ナンバープレートまで掲載している軽トラックだってその男性の個人所有だし、張り込みまでしているのだから、ナンバー照会すればそれぐらい調べられたはず。おそらくオアシスは知っていたのでしょう。会社の営業所に出入りしたのも、たまたま何かの所用があってのこと。

オアシスのやり口は、そういうふうにいかにも内山さんが会社の金と従業員を好き勝手に使っていると思わせるような印象操作なんです。これも明確かつ悪質な名誉毀損ですよ」

オアシス側のウェブサイトにいまも掲げられている「私物化の疑惑」と称する内容は他にも6項目あるが、今回の名誉毀損提訴ではそれらにことごとく証拠資料を提示して反証している。

原告本人である内山氏も怒りを込めてこう言う。

「オアシスの代表であるセス・フィッシャー氏はウェブサイトだけではなく、メディアのインタビューやたくさんの証券市場関係者らが集まる講演会などで、私が長年にわたって会社を私物化してきたのだと言い続けています。彼自身の英語では、私が会社の財産を『盗んだ』と明確に断言してもいる。何の証拠も示さずにです。これについても今回の名誉毀損で訴えました」