医者が考えるいい病院はどこか。医師の牧田善二さんは「学閥をやめて手術が上手な先生を教授にするという方針に切り替えた病院では、日本一の名医が教授となり、難しい状態の患者さんをどんどん救った。1日の外来患者数は3000〜4000人にのぼる」という――。
※本稿は、牧田善二『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』(新星出版社)の一部を再編集したものです。
学閥をやめて、手術が上手な先生を教授に
本稿では、私がすばらしいと思う2つの病院を紹介します。
ひとつめは「順天堂大学医学部附属順天堂医院」で、ここは特に外科がすばらしいです。
順天堂医院は外科系の教授が医学部長になったとき、「これからは学閥をやめて、手術が上手な先生を教授にする」という方針に切り替えました。
学閥が残っている大学の医学部では自分の出身大学の優秀な人が教授になります。もし、自分の卒業大学の卒業者に教授にふさわしい人材がいない場合は、ほかの大学から選びます。
その場合、自分の出身大学よりも格上の大学を卒業している人を選ぶということが一般的でした。この格というのは、先ほども言ったように、受験のときに参考にされる医学部ランキングで判断されます。
そのため、ランキング上位の大学出身の人は教授になれますが、下位の大学出身だと選ばれることはほとんどありません。

