最善の医療を受けるにはどうすればいいか。医師の牧田善二さんは「日本の公的医療保険制度は、混合診療の禁止や新薬の承認に時間がかかりすぎるなどデメリットもある。ただし、抜け道はある」という――。
※本稿は、牧田善二『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』(新星出版社)の一部を再編集したものです。
医師が考える今の医療制度の大問題
自由診療とは、公的医療保険の対象にならない診療をひっくるめたものを言います。自由診療には、公的医療保険の保険適用がまだ認められていない最新の治療や、病気の発見や予防のために受ける人間ドックやワクチン接種などが該当し、これらはすべての医療費が全額自己負担となります。
せっかくいい薬があっても、承認されていない薬だと、日本では混合診療が禁止されているので、公的医療保険の診療では患者さんに処方できません。
混合診療とは保険適用の治療や薬と、保険が適用されない治療や薬の、両方を用いた診療のことです。日本ではこの混合診療が認められておらず、たとえ1つでも自由診療の薬を処方すると、他の薬や治療を含め、すべて全額自己負担の自由診療になるのです。これが今の医療制度の大きな問題だと私は感じています。

