外国人記者が日本の布団に心を奪われた
日本で寝具と言えば、ベッド派と布団派に分かれるところだろう。
しかしながら、昔ながらの布団の魅力も捨てたものではない。ベッドが圧倒的に主流となっている欧米でも、日本の布団を試す人々はおり、やみつきになったとの体験談が聞かれる。
ニューヨーク・タイムズ紙の系列サイトや、米大手健康情報サイトの記者たちは、日本式の布団を1年以上愛用したうえで、「断然最高のベッド」「間違いなく忘れられない眠りになる」など太鼓判を押している。
畳んでスペースを有効活用できる合理性に惹かれて購入し、その後、予想外の眠りの質の良さに記者たちは驚いているようだ。
ニトリの布団を買ったアメリカ人女性
ニューヨーク・タイムズ紙は、「断然最高のベッド、すなわち日本の布団(The Absolute Best Bed: A Japanese Futon)」との見出しで系列サイト「ワイヤーカッター」の記事を紹介した。ベッドと長所と比較しながら、日本の布団を全面的にもてはやす内容だ。
記事は、寝具担当のコートニー・シュリー上級エディターによるもので、彼女自身の日本での体験を通じ、布団への愛を強調している。「日本の布団ほど、よく眠ったことはない」とシュリーさんは言う。
シュリーさんは夫と3人のまだ幼い子供とともに、米東海岸の住み慣れたフィラデルフィアの街を後にし、日本の東京で1年間暮らすことになったという。2LDKの新居を急いで整えようとしたシュリーさん一家だが、「でも、絶対に買わないと心に決めていたものが1つありました」という。「それは、ベッドです」
一家が重視したのは、スペースの問題だ。2LDKに夫婦と子供3人という暮らしは、狭すぎるというほどではないものの、できることなら室内の余裕は残したい。そこでシュリーさんは、「代わりに人気で安価な家具店であるニトリに直行し、布団とフォームマットレスのセットを300ドル以下で購入しました」という。