子どもの性被害の加害者は大人とは限らない。自身の幼少期の性被害を告白したブロガーのゆっぺさんの著書『5歳の私は、クラスの男子から性被害を受けました。』(扶桑社)より、一部を紹介する――。

不安でいっぱい、5歳での幼稚園デビュー

私は3歳まで、共働きの両親に代わり、祖父母に面倒をみてもらっていました。のんびりとした田舎町、大自然の中で自由に遊びまわる毎日。遊び相手は双子の妹。同い年のお友達と関わる機会はほとんどなかったと記憶しています。

そんな蝶よ花よと育てられた3年間にある日突然、終止符が打たれます。

父の異動が決まり、祖父母の家から遠く離れた土地へ引っ越すことになったのです。そして一番憂鬱だったのが初めての幼稚園デビュー。私は年中(5歳)から入園したのでクラスの輪が出来上がっている中へ入っていく感じでした。しかも妹とは別のクラス……。不安でいっぱいでした。