中途採用の面接で過去の実績について聞かれたらどう答えればいいのか。人事コンサルタントの鳶本真章さんは「あまりに鼻高々に『こんなことをやりました』と言ってはいけない。余計なプライドは成長を阻む要因になる」という――。
※本稿は、鳶本真章『ミッションドリブン・マネジメント』(技術評論社)の一部を再編集したものです。
コストが安いダイレクトリクルーティング
「最近、ダイレクトリクルーティングが流行っているじゃないですか。うちもやりたいんですよね」
こんな相談も増えています。エージェントを介さず、企業が直接候補者にアプローチする方法を「ダイレクトリクルーティング」と言います。ネット上に公開されている求職者の情報を見て、適した人を探し、スカウトするのです。Linkedln(リンクトイン)やBIZREACH(ビズリーチ)などのダイレクトリクルーティングサービスに登録することによって、人材データベースにアクセスすることができ、「この人は」と思ったらスカウトメールを送ることができます。
ダイレクトリクルーティングの一番のメリットといえば、コストが安いことでしょう。エージェントに人材を紹介してもらった場合は採用フィーが高いので、ダイレクトリクルーティングを活用したいという相談が多いのです。
一部の人気企業以外にはハードルが高い
ダイレクトリクルーティングは、サービスによって違いますが「人材データベース利用料+成功報酬費」で、1人採用するのに平均60万円程度のコストです。
単純にエージェントの採用フィーと比べれば、安いですね。だれもが知るようなブランド企業、人気企業にとっては、ダイレクトリクルーティングは非常にやりやすい仕組みだと思います。
しかし、そうでない企業にとって、ハードルは高いです。理由は3つあります。