※本稿は、エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
「努力量」は勝負を決めない――「方向」を探り、定めよ
よく思うんだが、もしも私が全財産を失って、英語圏のどこかの通りに置き去りにされたとしても、5年か10年すればまた富を得ているだろうね。
なぜなら富を生み出すことは私が身につけたスキルセット[知識や能力]であり、誰でもそれを身につけられるのだから[※1]。
努力は富とはほとんど関係ない。週80時間食堂で働こうが、リッチにはなれない。リッチになるということは、「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解するということなんだ。
努力するより、理解するほうがずっと大事だ。もちろん努力は大事だし、おろそかにはできない。でも努力は正しい方向に向けなくてはならない。
もし君が取り組むべきことをまだ見つけていないのなら、それを見つけるのが先決だ。取り組むべきことが見つかるまでは、身を粉にして働きすぎてはいけない。
私が(以下の)連投ツイートで紹介した原則を思いついたのは、まだ本当に若い頃、たしか13、4歳の頃だった。それを30年間守り、実践してきた。そうするうちに、本当に得意なことが見つかった。
それは(幸か不幸か)、事業を分析して、富を生み出すための最大のレバレッジポイント[テコ(レバレッジ)のように、小さな力で大きな成果を得やすい場所]を探し当て、そして実際に生み出された富の一部を獲得することだ。
これが、あの有名になった連投ツイートで私が語ったことだ。もちろん、一つひとつのツイートについて1時間でも話すことができる。君もこの連投ツイートを出発点にするといい。情報満載、簡潔明瞭で、インパクトの高い、時代を超えた教えになるように心がけた。
必要な情報と原則は、すべてここにある。これを吸収して10年頑張れば、君の望むものが得られるはずだ[※2]。