iPhoneで6時帰社が可能に

小室淑恵●ワーク・ライフバランス社長。1975年生まれ。99年日本女子大学文学部卒業、資生堂に入社。2006年から同社を設立し、現職。著書は『6時に帰るチーム術』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。

ワーク・ライフバランス・コンサルタントとして、「定時に帰る仕事術」を提唱しています。私自身、4歳の息子がいるので、絶対に残業はできない。そんな毎日ですから、いかに時間を効率よく使うかがカギ。そのためにはメールをはじめITを最大限活用しています。

よく見るサイトは、「Yahoo!知恵袋」。業界用語などがわからないとき、調べられるのがありがたい。電車の乗り換えや所要時間を調べるのに便利なのが「NAVITIME」。ここで調べた結果を、「Googleスケジューラ」に入れます。さらに、とても便利なのがギフト専門のサイトの「贈りMONO」。オンリーワンのギフトだけが厳選されて掲載されているので、大切な人へのプレゼント選びにすごく便利です。また利用価値大なのがiPhone。夕方6時には子供を保育園に迎えに行かなければいけないので、電車に乗っている時間も、道を歩いている時間も、全部仕事に活用したい。そこで企画を考えたり、書こうと思っている原稿の骨子をまとめたりするのは、全部移動の時間に考えるようにしています。

そこでいい考えが浮かんだら、iPhoneの「Evernote」というアプリを使ってメモします。メモといっても自分の声を録音するのですが、これは保存すると即座にパソコンに送られる優れもの。パソコンを開くと音声ファイルが届いているので、それを再生して、「そうだった、そうだった」と思いながら資料に落とし込む作業をよくやります。そんなふうに歩きながら思いついたアイデアから生まれたのが、定時に帰るためのツールを提供するモバイルサイト「はたチェン(働き方チェンジナビ)」です。

iPhoneは歩きながらにして、何か検索したいときも便利。「Google」の音声認識機能を使えば手で入力しなくていいから、簡単に調べ物ができ、認識率が高い。たとえば大事な人に会う前、その人について事前に知っておきたいとき、名前を読みあげれば漢字の変換まで正しく出てくるので驚きます。