基本情報や知識を得るウェブサイト活用法
私のITに対する関心の原点は阪神淡路大震災です。当時、神戸局勤務で家族ともども被災しました。「避難所に端末があればもっと細かい情報のやり取りができる」といったITインフラの議論が出てきたのはその頃からです。当時は頭でっかちの議論と思っていましたが、ITのポテンシャルは強く感じていた。
実際、想像を超える勢いでITは世に広まり、進化するITツールに、少しへそ曲がりで私立文系の私は恐る恐る接しているのが本音です。
先般、ツイッターの世界にも足を踏み入れました。「こんな世界もあるのか」と感心しましたが、仕事に役立てようという気にはならない。記者として直接人に会うことを圧倒的に大事にしてきましたから。すでに活字になったり、ウェブ上に出ている情報に特ダネはない。ただし、特ダネにたどりつくための基本情報や知識を得るツールとしては、今のウェブサイトは大変優れている。
携帯電話で常時チェックしているのはNHKと時事通信と朝日新聞のニュース速報。情報に接するときに一番大切なのは見比べることだと思っているので、同じニュースを放送系、通信系、新聞系とそれぞれ違うメディアで見比べる。
パソコンの端末でよく使っているのは日経テレコン。資料検索は新聞系のサイトをよく使います。ニューヨーク・タイムズとCNNとABCにも比較的よく目を通します。難しい単語が出てきても、今は翻訳機能がついているから本当に楽です。