「3分ください」を口ぐせにする

ホウレンソウをしようと思って上司を目で探したら、机に向かって執務中。そんなとき、あなたならどう話しかけますか? 多くの人は、「今ちょっといいですか」と言うのではないでしょうか?

河野英太郎『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ 決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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そこで返ってくるのは、「ごめん、後にして」「今はダメ」といった言葉です。これでは、数分あれば解決できるはずの案件も後回しになり、仕事が滞ってしまいます。

実は、これを避けるためのいい方法があります。それは、「3分(あるいは1分)ください」と言うことです。この方法をとることで、上司は必要な時間がわかりますから、圧倒的にあなたを受け入れやすい態勢が整います。

「今話しかけても、忙しいに違いない」「すぐにまた会議だろうから、今話しかけたら迷惑だろう」と気を回すのは人情ですが、こうした配慮もいきすぎると、結果として上司に迷惑がかかります。

相手をおもんぱかって、まじめにおうかがいを立てた結果、ホウレンソウがままならない、などということは、決してあってはなりません。

むしろ上司には、「自分のたった3分の話を聞くことほど大事な仕事はない」というスタンスで臨むくらいでOKです。チャットツールを使っている組織なら、一方的に送付してしまうのも手です。

仕事は信用がすべて

もちろんそのためにはホウレンソウする内容を吟味し、どうでもいいことには、時間をとらせないというマナーが必要です。

ひとたび「あいつ、いつもどうでもいいことばかり報告してくる」という印象を持たれたら、上司はあなたに時間を割かなくなるでしょう。

仕事は信用がすべて。この信用が、職場で大きな差を生むのです。

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