仕事でもプライベートでもやるべきことが増え続け、正確に把握できなくなったあげく「あれはどうなっていたっけ」と不安に襲われたり、直前になって「時間が足りない!」と青ざめたりする人は少なくないだろう。

佐々木正悟●心理学ジャーナリスト。1973年、北海道生まれ。米ネバダ州立大学リノ校実験心理科博士課程に留学。著書は『スピード ハックス』『チーム ハックス』など。オンもオフもToodledoで管理すれば、分厚い手帳も不要に。

こうした悩みの解決に役立つのがタスク管理ツールである。タスクをすべてソフトに書き出して、全体を目に見えるよう管理することで頭の中をスッキリさせ、時間を最適に配分していま取り組むべきタスクに集中できるようにするのである。

知的生産のための心理学をテーマとしたウェブサイト「ライフハック心理学」を運営する佐々木正悟さんはあまたあるタスク管理ソフトの中からToodledoを使用している。

「これは非常に汎用性が高く、自分がやりたい管理の仕方に沿ってカスタマイズし、管理できるという特徴があります」

Toodledoはそれを行う時間や場所、デッドラインなどの条件によってタスクを抽出できるようにすることが可能で、さまざまな条件でタスクを管理する必要のある人に有効なツールという。

佐々木さんは「歯磨き」や「妻を起こす」「ブログ記事の内容を考える」といったことまで、すべてのアクションをタスクとして洗い出し、Toodledoで管理している。

佐々木さんのタスクの数は1日に70~80個、総時間は平均して15.5時間。この時間を超えればオーバーワークとすぐ見通しがつくので、新たな仕事依頼を引き受けるべきかどうかの判断も即座にできる。