在宅介護は、その期間の長さに関係なく、おそらく介護をするための基礎体力をつける期間と考えてよい。だからこそ、手を抜かずに取り組まなければ先の展望が開けないのである。今後、高齢者を受け入れてくれる施設不足の状況が改善される希望がそれほど持てない中で、在宅介護サービスの賢い利用法はぜひともマスターしておきたい。
まず、ホームヘルパーとのつきあい方である。介護保険制度において訪問介護サービスと呼ばれ、買い物、調理、食事介助、入浴介助、排泄介助などのサービスが提供される。しかし、電球の交換、犬の散歩、芝刈りなど要介護者に直接関わりのないサービスは禁止されている。オーストラリアなどのホームヘルプサービスでは、こうしたサービスも高齢者の生活を支えるという観点から認められているが、日本の場合は高齢者の直接的な介助に限定されている。
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