納得して入居を決めた老人ホームであっても、暮らし始めれば何かしら不満が出てくるものだ。多くの入居者は、スタッフとのなじみの関係が深まっていくことや他の入居者と仲良しになることで物足りなさを上回る住環境を得ている。しかし、そうならない場合、高額な入居費用を支払ったのに退去を余儀なくされるケースも起こっている。

入居者へのサポートを行っている上岡榮信氏は、「現実的に施設の状況を観察し、より具体的、実践的な選択を行う必要があります」と指摘している。

上岡氏が整理してくれた老人ホーム選びのポイントでは、まず、入居時にかかる一時金と入居後(月々の暮らし)にかかる費用をきっちりと把握することから始まる。片山ます江氏も「数字の把握は暮らしのあり方を考えるうえで大切なシミュレーションです。費用をかけすぎて最終的に生活保護になる人もいますから弁護士や税理士にアドバイスしてもらうべきです」と語っている。