納得して入居を決めた老人ホームであっても、暮らし始めれば何かしら不満が出てくるものだ。多くの入居者は、スタッフとのなじみの関係が深まっていくことや他の入居者と仲良しになることで物足りなさを上回る住環境を得ている。しかし、そうならない場合、高額な入居費用を支払ったのに退去を余儀なくされるケースも起こっている。

入居者へのサポートを行っている上岡榮信氏は、「現実的に施設の状況を観察し、より具体的、実践的な選択を行う必要があります」と指摘している。