航空券に介護割引料金が設定される時代である。「遠距離介護」がそれだけ身近な存在となったことの証しなのだが、その大変さは想像をはるかに超えている。介護保険導入から10年が経過し、全国各地、どこへ行っても同様の介護サービスを受けることができる。しかし、離れて暮らす家族にとって、その状況に全幅の信頼を寄せることはできないのである。

気休めかもしれないが、遠距離介護を成功させられるかどうかは、家族が不在の期間中、その状況を詳しく伝えてくれる情報網を持てるかどうかにかかっているといっても過言ではない。具体的には、信頼できるケアマネジャーが、報告を逐一してくれること。そうした配慮のできる介護事業者を選ぶことにつきる。ところが、現実はその事業者やケアマネジャーに出会うことが最も難しいのである。

考えられる解決策としては、比較的大手の事業者で、全国ネットのサービス網を持っているところを選ぶ方法が考えられる。事業規模が大きければ、それだけ事例をたくさん持っているので、類似したケースの情報がストックされている可能性が高いからだ。近くにある同じ事業者の経験値を詳しく聞いて、今できる最良のケアの体制をつくることは可能かもしれない。

(永井 浩=撮影)
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