施設にしても在宅サービスにしても、情報がありすぎる時代。何を信じて判断すればよいのだろうか。業界のウラもオモテも知り尽くした3人のプロが、介護選びで迷うあなたをガイドする。

定年を迎えたばかりの先輩が脳梗塞で倒れた。そんな話を耳にする機会が急に増えたと感じる働き盛りのサラリーマンは少なくないはずだ。家に帰れば、妻から聞かされるご近所のうわさ話にも病気や介護にまつわる話題が確実に増えている。しかし、これらはあくまで他人事であり実感が伴うものではない。実際に「介護」の問題に直面すると、さらに無力な立場にある現実を噛み締めなければならない。

かといって、巷に情報が不足しているわけではない。有料老人ホームの選び方、介護サービスの利用方法、中には、老人施設のランキングなるものまで解説してくれる雑誌やネット情報があふれている。利用者側にとっての問題は、その中身を見分けるだけの知識と経験があまりにも少ないことである。結果的に、どんな情報をどこまで信じればよいのか。疑心暗鬼の精神状態で自身や親の介護をゆだねる場所を探さなければならない。

(永井 浩=撮影)