年を重ねるとやってくる「体のガタ」はどう対処すればいいのか。漢方薬剤師の堀江昭佳さんは「女性は7の倍数の年齢ごとに体が変化すると言われている。35歳を過ぎたら意識して摂ってほしい2種類のスパイスがある」という――。

※本稿は、堀江昭佳『生命力を高めなさい』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

漢方の古典に書かれた「上手な年の取り方」

自分が思い描くように年を重ね、理想的な人生を歩むにはどうしたらいいのでしょう。

その答えのヒントは、自然の営みの中にあります。

今から約2000年前に書かれた漢方の古典『黄帝内経』には、四季や人生の流れに則った自然な暮らし方が詳しく書かれています。

そこで特徴的なのは、体と心がひとつのものとして捉えられていること。「身と心は一つの如し」という身心一如しんじんいちにょの考え方が通底して流れ、食事や睡眠、運動といった暮らし方と合わせて、心のあり方も養生の一部として一緒に書き記されているのです。

ヨガスタジオで瞑想する女性たち
写真=iStock.com/skynesher
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そこでは時間の流れが三層で捉えられます。

まず1日の流れがあり、春夏秋冬の四季がめぐる1年があり、その積み重ねの上に人生という大きな時間の流れがある。この流れにどうやったら上手に乗ることができるのか、そして、どうしたら上手に年を重ね、いつまでも若々しくいることができるか。そのことが、一番初めに書かれています。それは、古代の医学書であるだけでなく、体が健やかで、心が康らかな「健康」を実現し、幸せな人生を生きていくための哲学書ともいえるものです。

女性は7の倍数の年齢ごとに体が変化する

その中でとりわけ有名なのが、人生において「女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化する」とした考え方です。ここでは女性の変化を詳しくみていきましょう。

7歳 生命力が盛んになり歯が生え変わる
14歳 初潮が始まる
21歳 生命力が安定し成熟する。体の成長もピークに達する
28歳 生命力が最も盛んな時期
35歳 胃腸力が弱ることで生命力に陰りが出て、外見の変化がはじまる
42歳 上半身へ生命エネルギーを運ぶ力が衰え、顔や髪の衰えがあらわれる
49歳 天癸てんき(ホルモンの力)が衰え、閉経する

この7の倍数の年齢に従った体の変化は、生命力が盛んになり、やがてゆるやかに衰えていく自然な過程を示しています。