※プレジデント編集部で全国の1000人を対象にアンケート調査を実施。消費者にとって身近な小売り・サービスの22部門において、いまもっとも好きなブランドを選んでもらいランキングした。回答者は男女各500人、20~60代の各200人。(2010年・雑誌掲載当時)
なにしろ「地球上で最も豊富な品揃え」を標榜する会社である。他社に圧倒的な差をつけて通販部門の首位に立ったアマゾンは、とりわけ「品揃え」の面で飛びぬけた評価を獲得した。
迅速な配送ぶりでも知られており、そのスピードは年々上がっている。フリーアンサーには、ずばり「商品の手配が速い」という回答もみられた。
そこにはどのような秘密があるのだろうか。
東京・渋谷のアマゾンジャパン本社を訪ね、ジャスパー・チャン社長に質問をぶつけてみた。チャン氏は、はつらつとした口調で次のように説明した。
「私たちは品揃えと低価格、利便性の3つの分野に焦点を絞って努力を重ねてきました。最大の品揃えを実現し、ほしいものは何でもアマゾンで買えるようにする。これが私たちの使命です」
そのために、さまざまな販売業者やメーカーとの取引を日々拡大し、「より多くの商品をカタログに載せるように努めている」という。書籍や音楽ソフトの販売からスタートしたアマゾンだが、その後、取り扱う商品をエレクトロニクスやホーム&キッチン、おもちゃ&ホビー、スポーツ、食品&飲料など20ほどのカテゴリーに広げてきている。