本物のお金持ちはどんなお金の使い方をしているのか。投資家の永野彰一さんは「大事なのは、買った時より高く売れるものを買い続けること。そうすれば、買い物が無限ループできるので、高い買い物も決してムダではなくなる」という――。

※本稿は、永野彰一『一生お金に困らない山投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

ブルーのトヨタ・プリウス(2019年12月23日・米国ケント州)
写真=iStock.com/Cindy Shebley
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8年落ちのプリウスを1年ごとに乗り換える理由

金銭感覚① 最後に残ったのがユニクロとプリウスだった

意外に思うかもしれませんが、僕には「欲」というものがありません。「金銭欲」もなければ、「物欲」もないし、「承認欲求」もありません。誰かに認められる必要がないので、「地位」も「名誉」も欲しいとは思いません。

酒、タバコ、ギャンブル、宝クジは何もやらないし、興味もありません。生きていることがギャンブルですから、ギャンブルはメチャメチャ好きですけど、自分でやることはまずありません。

投資家ですから、必要な投資なら100万円でも200万円でも出しますが、日常生活では浪費はしないと決めています。

基本的に、洋服はユニクロ、時計はG-shockという感じです。最近はオランダのブランドのG-STAR RAWの洋服を三重・長島のアウトレッドで買って着ています。値段はユニクロより高いのですが、見る人によってはユニクロっぽく見えます。

ギラギラしたくないというのもありますが、お金を持っていることをアピールして、人から信頼を得る必要がないからです。

クルマなんて、本当は軽トラックでもいいのですが、8年落ちのプリウスを20万円で買って乗っています。オークション落ちのプリウスで、走行距離は15万kmくらいです。

プリウスは燃費がいいし、30万kmは走ってくれるので、10万kmから15万kmの中古車を買って、1年で10万kmくらい走って、車検を通さないで次を買う……というのが一番効率がいいのです。1年ごとに乗り換えていて、もう4台目になります。

洋服とかクルマにこだわらないのは、僕なりの理由があります。仮に50万円のスーツがあったとしても、あの胡散臭いヤツが着ているみたいなスーツだな、どうでもいいや、いらないな……と思ってしまうのです。

フェラーリにしても、中古なら月20万~30万円のローンで買えますから、月収50万円のサラリーマンでも無理したら乗れるな、それじゃ、いらないわ……となるのです。

ドンドンいらない、いらないと選択肢を排除していったら、最後に残ったのが、ユニクロとプリウスだったということです。

その日に着る服を選ぶ時間もムダだと思っていますから、同じ服を2着買って着回すことで、ムダな時間をゼロにしています。洋服を選ぶための5分があれば、それをビジネスの時間に充てることができるのです。