※本稿は、永野彰一『一生お金に困らない山投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
準備などに余計な時間を掛けないで、すぐに始める
着眼点① アイデアは話を「聞く」ことから生まれる
山投資や不動産投資など、僕が地味でも儲かるビジネスができるのは、企画力や発想力が人より優れているからではありません。その根本には「誰のどんな話でも聞いてみる」という僕の基本姿勢があると思っています。
僕は人の話はどんな内容であっても、真剣に聞くように心掛けています。わかったような気になって、簡単にスルーすることはありません。相手の話を慎重に聞いて、その会話の中で見つけたチャンスをビジネスに変えているのです。
それをわかりやすくお伝えするために、具体例を紹介します。
クルマを運転していて、給油のためにガソリンスタンドに入ったら、タイヤが消耗していたので、店員さんから交換を勧められたとします。
タイヤの交換なら、専門店に行った方が安いことはわかっていますが、僕は最初からその誘いを拒否するようなことはしません。「あぁ、なるほど。お話を聞きます」と答えてから、スマホで専門店の最も安いタイヤの値段を調べ始めるのです。
「この金額より安くなりますか?」
給油中の店員さんにこう聞いてみて、「いいですよ」という返答なら、最も安い値段以下でタイヤ交換ができます。「できません」と言われたら、そこではタイヤを交換しないだけの話です。
ダメ元でいいから、つねに「試してみる」ことによって、新たなチャンスが生まれる可能性を創り出しているのです。
「たぶん無理だろうな」と思うような話でも、一度は話してみるし、聞いてみるのです。それを100回やり続けたら、1回はできるかもしれません。
不動産や山を「お金をもらって引き取る」という、本来なら意味のわからないようなことも、その結果として生まれています。
すべてのビジネスが「何でも試してみる」から始まります。僕は準備などに余計な時間を掛けず、すぐに始めます。
やろうとなったら、今日すぐに始めます。
「はい、じゃぁ、今すぐ100万円を出します」みたいな感じで、どんなことでも素早く動き始めることにしているのです。