東京ディズニーランドができる遥か前、ディズニーに魅せられ、憧れ続けた老舗料亭のお坊ちゃんがいた。大卒後、彼は「ディズニープログラムに行ける研修制度があるから」という下心を秘めて、百貨店三越に入社する。

念願叶い、28歳でフロリダのディズニープログラムに参加。その後も三越で業績を積み、ディズニーワールド・エピコットセンター・ジャパンパビリオンの取締役に就任、辣腕をふるう。

そんな著者が書いたディズニー礼賛の物語かと思ったら、かなり違っていた。本書の要諦は、大正時代から続いた老舗料亭の息子として学んだ「心」、三越で身に付けた「スキル」、そしてディズニーの「仕組み」を絶妙にブレンドした独自の在り方論、仕事観にある。