弱さを晒せばリーダーの立場は強くなる

目の前の問題に対処するためには、その原因を知る必要がある。メンバーの不満の根本的な原因を見つけよう。

ひとりのメンバーが否定的なムードをあおっているのか、それともチーム全体が反感を持っているのか。彼らはリーダー自身に異を唱えているのか、それとも他のメンバーとの問題が原因でそれを解決してくれないリーダーに不信感を募らせているのか。彼らに直接ざっくばらんに尋ねてみよう。不満の原因について人づてに知った場合には、それを教えてくれた人物に、「不満を抱いている当人に直接私のところに話しにくるよう伝えてほしい」と頼もう。

問題の原因が何であれ、リーダーは責任を認める必要がある。問題は自分の監督下で発生したという事実を認識する必要がある。その問題に対する自分の責任をメンバーの前で認め、それに対処するために何をするつもりかを説明しよう。

「皮肉なことに、人びとは弱さを見せたら自分の立場が危うくなると思っている。実際には、弱さを見せることでその人の立場は強くなる」と、ジョーダンは言う。アンコナも同じ考えだ。

「偉大なリーダーは立ち上がってこう述べることができる。『フィードバックをありがとう。おかげで自分が○○をやっていなかったことに気づいた。それを正すためにこれこれの措置をとるつもりだが、その進み具合や結果についてフィードバックを貰えればありがたい』」と率直に語り、状況を変えるために力を貸してくれと頼もう。