高収入な独身女性は何にお金を使っているのか。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは「私のお客様には働く女性が多くいます。高所得者の女性たちは、使えるお金があっても無駄遣いをしません」という——。

※この連載「高山一恵のお金の細道」では、高山さんのもとに寄せられた相談内容をもとに、お金との付き合い方をレクチャーしていきます。相談者のプライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。

街を歩いている人
写真=iStock.com/monzenmachi
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「結婚はコスパが悪い」と嘆くパワーウーマンたち

私のお客様は働く女性が多く、相談に来ていただく皆さんの年齢は20代後半から40代が大半を占めます。

たくさん勉強して一流大学に入り、正社員で大企業に就職した女性。大学病院の女性医師、女性経営者……。いわゆる“バリキャリ”の彼女たちの年収は800~1200万円で、高所得者といえます。

最新データによると、女性の平均賃金は251万円。女性の20代後半から40代の年齢階級別の賃金を見ても、最も高い年代で45~49歳と55~59歳の271万円でしたから、彼女たちは紛れもないエリートといえるでしょう(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)。

そして彼女たちの多くが「結婚はコスパが悪い」と語り、一人で生きていくためのマネープランをとても大切にしています。

出会いがないわけじゃないし、恋人もいる。それでも彼女たちの口からついて出る質問はいつも、「このまま一人でもやっていけますか?」。

そこで今回は「パワーウーマンたちの結婚観」を、ファイナンシャルプランナーの視点から考えてみたいと思います。

「パートナーに子供がほしいと言われたら困る」

私が若い頃は、「結婚(または同棲)=世帯収入がアップして生活が楽になる手段」でもありました。上京してきた地方出身者同士がカップルになると、「電子レンジを2個買うより1個で済む方がいいよね」と、軽いノリで同棲をはじめることがよくありました(だから別れる時に大変なんですが)。

そして時は変わって2021年現在。大手出版社勤務の高木華子さん(仮名/29歳)は、「結婚して自分のペースが乱されるのが嫌」と言います。彼女は長年交際しているパートナーがいますが、同棲する気も、婚姻関係を結ぶ気もありません。

美容外科医の原たか子さん(仮名/44歳)は、30歳の時に都内の高級マンションを6000万円で購入。60平米の1人暮らしにしては広い部屋で悠々自適な生活を送っています。

かつて結婚を考えた相手はいましたが、「パートナーに子供がほしいと言われたら困る。自分のお金と時間を自分だけのために使いたい」と、シングルで生きていくことを決めています。