秋篠宮家の眞子さまが小室圭さんと臨んだ婚約会見から4年が経過した。読売新聞などは、年内に結婚し、米ニューヨークで新生活を始められる見通しだと報じている。ジャーナリストの藤澤志穂子さんは「学習院OGで、ニューヨークに留学した経験を持つ立場からすると、2人の結婚、新生活には『一時金』よりも重大な問題がある」という――。
新年一般参賀/手を振られる秋篠宮ご一家
写真=時事通信フォト
新年一般参賀で手を振られる秋篠宮ご一家=2020年1月2日、皇居・宮殿・長和殿のベランダ

“ご結婚”にみる「甘え」の構図

私の「違和感」は、眞子さまと小室さんが、最初に婚約会見を開いた時からありました。

4年前の小室さんの職業だった「パラリーガル」は、法律事務所の弁護士見習いの事務職員で、年収はそう高くありません。その20代男性が、大学同窓の女性と結婚するなら、普通は共働きを考えるでしょう。

もしくは男性が弁護士になってから結婚に踏み切るか。でもお2人には、最初からそんな人生設計があったようには見えません。ただただ一緒にいたい、それだけで周囲を押し切った「純愛」なのかもしれません。

でも、意識の底に、皇室の存在と支援を頼りにしていた「甘え」がなかった、とは言い切れないでしょう。秋篠宮家もそれを黙認したことが、発表に至った理由とも考えられます。

その後さまざまな問題が発覚して、小室さんは米国へ。金銭トラブルがあるにも関わらず、学費の安い地方の州立大などではなく、お金のかかるニューヨークの私立大で、事務所からの給与が得られる留学を実現させ、大学からの奨学金もゲットできた背景には、「プリンセスのフィアンセだから」という要素が有利に働いたはずです。

英語は堪能でも、個人の力ではとても無理なはずで、上手く立ち回った「逆玉の輿こし」にどうしても見えてしまうのです。