やらなければならないことを、つい後回しにしてしまう癖はどうすれば直るのか。「論破王」と呼ばれるひろゆきさんは「人間にもともとやる気なんてものはない。それでも、締め切りまでにやるべきことを終わらせる方法はある」という――。

※本稿は、ひろゆき『無敵の独学術』(宝島社)の一部を再編集したものです。

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写真=iStock.com/AndreyPopov
※写真はイメージです

今やっていることを変えるにはモチベーションが必要

もともと、「やる気」なんてものはありません。

人間には「今やっていることを継続したい」という意識が働いているだけなので、それをやめて別の行動をとるには、なんらかのモチベーション、動機づけが必要になってきます。

つまり、その動機づけができれば行動するモチベーションも上がります。

ちょっと極端ではありますが、たとえば「これをやらないと殺される」とか「今動かないと餓死する」というような、恐怖心なんかも大きな動機づけになりますよね。背に腹はかえられない、というやつです。

あるいは、「これをやれば1億円もらえる!」なんていう報奨を目の前にぶら下げられたら、行動をすぐにでも変えるという人はいると思います。

それはやる気の問題ではなく、恐怖とか報奨への期待といったデメリットやメリットによって、行動を選択しているというだけのことなのです。

「掃除をしないで漫画を読み続けていたら、殺される」という状況があれば、普通はすぐさま漫画を投げ出して掃除を始めますよね。あるいは「漫画を読まずに掃除をしたら1億円あげる」と言われたら、誰でも掃除に飛びつくわけです。

その原理は、言うことを聞かない子どもに何かをやらせるときとあまり変わらない感じで、とてもシンプルなものなのです。

「すぐやれちゃう人」は、なぜできるのか

やりたくないようなことであっても、すぐ行動できてしまう人というのは、このメリットやデメリットのイメージを自分のなかでつくりあげるのが上手なのだと思います。

たとえば、成功してものすごく幸せに過ごしている自分をイメージする。「あんなふうになれるんだ」という期待とともに行動を変える。

あるいは逆に、空っぽで何もなく寂しく生きている自分をイメージする。そうすると「ああ、そんなことになったら、家にいるのが超絶つらくなるだろうな」と思って、恐怖心から行動に変化が生まれる。

すぐに行動に移せる人の心理状態というのは、こういったものなのだと思いますし、その場合はコスパもめちゃくちゃいい。アタマの中でイメージするだけでモチベーションを上げることができるわけですから。