ちょっと上から目線な感じになってしまいますが、僕自身は今後、よほどの悪さでもしない限り、一生食いっぱぐれることはないと思います。だから、経済的な理由で不安を感じるということもほぼありません。

だけど、まだ今、人生ゲームの途中にいるならば、不安を感じて当然だと思いますし、まともな人です。「この不安は当然なんだ」とまずは自分で認めてください。

コロナ禍でも「不安なんてゼロです!」という人はヤバい

まだ人生ゲームの途中だというのに何一つ不安を感じていない人がいたら、ヤバい人だと思っていいくらいです。

コロナ禍という未曽有の状況に直面しているにもかかわらず、「なんの不安も感じないです!」「毎日、超楽しいです!」という人は、これといったモチベーションのない人か、どうでもいいとヤケになっている「無敵の人」でしかありません。

そういう人は「成長しない人」でもあるのです。

僕が最近上梓した『無敵の独学術』(宝島社)では、このような「アタマの悪い人の残念な特徴」のほか、「絶対にマネしたほうがおトクな、優秀な人の思考パターン」などを紹介しています。

その第2章でも紹介していますが、「自分は不安なんだ」ということをきちんと認められる人は、ワラにもすがるではないですが、何かチャンスがあればそれに飛びつこうとするもの。

「今はこういうスキルを手に入れよう」「そのためにプログラミングやデザインの勉強をしておこう」というふうに、不安を、行動するための原動力に変えられる。

つまり、不安をモチベーションに変えられるのは、ハングリー精神のある人です。こういう人は独学に限らず、何をやっても伸びると思います。

後回しにしてしまう人が締め切りを守る方法

このようなやり方で、メリットやデメリットのイメージをモチベーションにして行動を変えられるようになったとします。

でも、やりたくないことや面倒なことを、つい後回しにしてしまう人は多いです。こういう人は「後回しにする癖」が、長い人生の間についてしまっています。

この癖が直ることはありません。では、どうすればいいか。

答えは、「本当にやらなきゃいけないときにやり始める」ためのテクニックを身につけることです。

テクニックといっても、コツさえつかめば誰にでもできる簡単なことです。

たとえば、夜の8時になったら1分間だけ、やらなくてはいけないことをやる。それ以外の時間は好きなことをやっていい。そういうふうに決めてしまえばいいのです。そう決めると、どんなに怠け者な人でも、8時になればさすがに動きます。