楽しい人生を送るにはどうすればいいのか。実業家の堀江貴文氏は「変化し続けることが大事だ。自分が変われば、見える世界が変わる。そうすれば、自分の考え方も、次に踏み出す方向も、自然に変わっていく」という――。

※本稿は、堀江貴文『やりきる力』(学研プラス)の一部を再編集したものです。

ビジネスマン
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変化の連続が楽しくてしょうがない

ビジネスを始めた20代前半から、僕は変わり続けている。

それから、立ち止まったことはないし、変化のスピードを落としたこともない。

変化をやめて現状に留まるのは、最もリスキーで、一番つまらない行為だと信じていた。

いまこの瞬間まで、間違いだったとは思わない。

変われば変わるほど、楽しみは増えた。

さっきまでとは、まったく違う1秒を過ごし、また次の1秒も違うことをして、新しい自分に変わり続ける。その連続で生きているのが、楽しくてしょうがない。

お金とか成功とかは、どうでもよかった。楽しいことを果てまで全力で追い続けていたら、「果てなんて、ないんじゃないの?」と気づいた。そんな終わりのない楽しみを、いつまでも体感していたくて、僕はずっと変わり続けているのだ。

起業して数年すると、手掛ける仕事は億単位のビッグプロジェクトへと成長した。日本を代表する優秀なエンジニアやプログラマーも、雇えるようになった。

人生の環境が変わる速度に合わせて、仲間意識とか家族的な馴れ合いを好む、知り合いや仲間たちを切り捨ててきた。冷たいヤツだと、誹られたこともある。それは仕方ない。同じスピード感のない人たちと一緒にいると、ストレスが増えるだけだ。

変わり続けることの利点は、しがらみというものを軽々と捨てられることだ。しがらみに縛られて悩んでいる人は、変化が足りないのだ。