誰だって最初は何者でもない

発信すると、意外な拡散がしばしば起こる。自分にはまったくなかった違う角度の意見が返ってくると、思考はさらに鍛えられるだろう。

堀江貴文『やりきる力』(学研プラス)
堀江貴文『やりきる力』(学研プラス)

受け取って考える作業と、考えて発信する作業と、双方向の行動が大切だ。思考の往復は、確実に、人の個性に深みをもたらす。

そこで整理された考え方を、思い切って本1冊分の原稿にまとめてみよう。膨大な情報がさらに洗練されるだけでなく、大きく変わった自分の証明書となる。発信が上手くいけば、出版されるチャンスが訪れるかもしれない。

動き出すスピードに、勝利のチャンスがある!

とにかく発信という行動を、心がけてほしい。

発信しなければ、議論は始まらないし、新しい知と関わることもできない。「自分の話なんて誰からも聞いてもらえない」とあきらめ、動き出さないでいたら、景色はずっと変わらないままだ。

自分は何者でもない、と決めつける前に、何者かになるための行動を起こしたのか? あなたの意見を知りたがっている他人を、信用する勇気は持てなかったのか?

誰だって、最初は何者でもないのだ。僕もそう。みんなと同じように、フォロワー0人からスタートしたのだ。まずはゼロをイチにすること。僕も、たくさんのイチをコツコツと時間をかけて積み重ねてきたから、いまになってようやく、多くの人から支持をもらえるようになった。

動き出さなければ、自分という情報をアップデートすることも、価値づけることもできないのだ!

能力や技術で、優れた人たちを超えるのは難しいかもしれない。だが、動き出すスピードなら、勝てるチャンスはある。いますぐ、動き出せ! そして、変わるための第一歩を踏み出そう。

終わりのない楽しみを、
いつまでも体感していたくて、
僕はずっと変わり続けているのだ。
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