副業を認める会社が増えている。実際に副業をしている人は、どの程度稼げているのだろうか。経済アナリストの森永康平さんは「すきま時間の副業で稼げる人は一握り。現実には半分以上が年収10万円未満だ。安易に副業を始めてはいけない」という――。
※本稿は、森永康平『誰も教えてくれないお金と経済のしくみ』(あさ出版)の一部を再編集したものです。
「副業元年」から3年がたったけれど…
世の中の多くの人は会社で働き、その対価として給料をもらっています。
しかし、昨今は副業を認める会社も増えつつあり、1つの会社からだけ給料をもらうのではなく、複数の会社から給料をもらう人も増えてきています。
この副業ですが「副業元年」といわれた年があります。みなさんはいつかご存知でしょうか?
それは今から3年前の2018年です。2017年3月に「働き方改革実行計画」が決定され、2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表したことより、大手企業をはじめとして様々な企業で副業が解禁されたため、そのように呼ばれています。