生きることは、希望を持って前進し続けること

【北尾】自分で自分の考えを進化させながら、それを具現化していくだけだと。そういう意味では変えることがなく今日まで来ました。それが本当に天命かどうかはわからないですが、「有志竟成ゆうしきょうせい」という言葉が『後漢書』にあるように、志あれば事遂に成るということで、そういう志を持ってこの20年以上の歳月を進んできたことは間違いないですね。だからその志を今度は具現化していく。そのためにはどうしたらいいかと考えています。

【田中】60分にわたってお話を伺いさせていただきました。デジタルシフトタイムズの天命、ミッションやビジョンには「その変革に勇気と希望を」ということを掲げています。最後に、自己維新をやっていこうという経営者、リーダーに対するメッセージをカメラに向かってお話しいただければと思います。

【北尾】名司会者でおられましたけれども、長時間の私の拙い話を聞いていただきましてありがとうございました。最後に私のメッセージとして皆さん方にお送りしたいことは、生きているということは希望を持って常に前進し変化していくということだと思っています。

pessimistic(悲観的に)に生きるのではなく、常に明るい未来を頭の中に描いて、勇気をもっていろいろなことにチャレンジしていく。中国古典の『易経』にあるように「積善の家には必ず余慶よけいあり。積不善の家には必ず余殃よおうあり」で善行を積み重ねれば必ず余分の恵み、余恵が天から与えられるものだと、私は自分自身の体験を通じて確信しています。幸、多からんことを祈ります。

【田中】ありがとうございます。今日はデジタルシフトタイムズ兼「SBI大学院大学特別講義」としてお届けさせていただきました。北尾社長、本当に今日はありがとうございました。それでは、これで失礼いたします。

SBIホールディングス 北尾吉孝代表取締役社長と立教大学ビジネススクールの田中道昭教授
【関連記事】
「デジタル庁創設でも期待薄」霞が関のデジタル化が進まない本当の理由
「週3勤務で給与6割」みずほで始まった"銀行マンの新しい働き方"はアリか
SBI北尾氏が仕掛ける「地銀再編」で取り沙汰される4地銀の名前
菅政権の目玉「地銀再編」が、日本人の「お金の常識」を根底から揺さぶるのはなぜか
「1位は3000万円超」平均年収が高いトップ500社ランキング2020