[6] 「謙遜」をやめる

顧客ミーティングの運営に見せたあなたの手腕をチームリーダーが褒めてくれたとき、「たいしたことではありませんよ」などと、そっけない応答をしてはならない、とクラウスは言う。その評価が自分にとってどれほど嬉しいものかをきちんと伝えよう。自分が懸命に取り組んだことを素直に認めよう。そして、自分の貢献の重要性を際立たせるコメントを一言つけ加えよう。「このようなミーティングは顧客にとって貴重な経験であることが重要な点だと思います」とか、「あの新技術のパネルは準備に力を入れましたから、顧客が熱心に議論に参加してくれて努力が報われました」とか。

[7] 物理的な距離を克服する

科学技術が進歩した今日では、遠く離れた場所から自分を売り込むことが昔よりはるかに容易になっている、とクラウスは指摘する。メールやボイスメッセージを使って、ときには電話も交えながら、相手のレーダーに常に写っているように心がけよう。自分が関心を惹きたい相手について、当人の個人サイトや会社のウェブサイトであらゆる情報を集めて、好印象を与えよう。
「連絡の回数が少なければ、人はあなたについて最悪のことを考えるようになりがちだ。それどころか、悪くするとあなたのことをまったく考えなくなってしまう」とクラウスは語る。

[8] 上司以外の人にも業績を知らせる

すぐ上の上司に認められればそれで十分、と思う人もいるだろう。しかし、セルフプロモーションの達人は、もっと上のレベルの人々にも、また自分と同格の他の部署の人々やそのマネジャーにも自分を売り込むことが大切であることを理解している。

自分を直接監督している上司よりも、その上司のまた上司のほうが、自分を昇進させたり、自分にやりがいのある仕事を与えたりしやすい立場にいる場合もある。また、今日はあなたと同格のマネジャーが、明日はもっと大きな意思決定権があるポジションに就いているかもしれないのだ。

(翻訳=ディプロマット)