上司の入れ替わりが激しい昨今、組織における自分の功績や価値は黙っていても伝わらない。だが、伝え方を間違えれば反感を買うだけである。効果的なセルフプロモーションと単なる自慢話の境目はどこにあるのか。
ここ数年、マネジャークラスの転職がかつてないほど多くなっている。3、4年前とは別の上司にレポートしているという読者が大半であろう。これはとりもなおさず、組織の記憶から抜け落ちていそうなこと、つまり自分が組織にどれほど価値をもたらす人間かという認識を、自分で補わなくてはいけないということだ。
「人々は一世代前ほど長居をしなくなっている」と、カリフォルニア州の経営コンサルタント会社、クラウス&アソシエイツの社長、ペギー・クラウスは言う。「だから自分がどんな仕事をしているのかを他の人たちに知らせる必要がある。あなたのすばらしい仕事ぶりを、今のマネジャーが次のマネジャーに伝えてくれるとは期待できないのだから」。
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