※本稿は、藤野智哉『「ちゃんとしなきゃ」が止まらないあなたに贈る 頑張れない日の休み方レッスン』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
「ちょうどいい睡眠時間」の見定め方
私が小さい頃は、理想は1日8時間睡眠と言われていました。最近は6時間以上はとることが推奨されていますが、睡眠時間には大きな個人差があります。
さらに加齢とともに必要な睡眠時間が短くなることがわかってきており、高齢者世代では長時間睡眠が死亡リスクの上昇に関わるとされ、9時間以上でアルツハイマー病の発症リスクを増加させるとも言われています。年齢や体質によって「ちょうど良い睡眠時間」は人それぞれです。
これらはもちろんすべての人に当てはまるわけではないので、重要なのは、あなたにとって適切な睡眠時間を見極めることです。日中に眠気がなく快適に過ごせるのであれば、それがその人にとっての適切な睡眠量の目安。
ところが「8時間寝なければいけない」といった「べき思考」に囚われ「寝なければ」と意識するあまり眠れなくなる人も少なくありません。
また、本人は「寝ていない」と思い込んでいても、実際にはある程度眠れていることがほとんどです。睡眠に対するこだわりや不安が強いほど、眠れなかったことが気になり、それがさらに不眠を引き起こすという悪循環に陥りやすくなります。
そもそも365日のうち、1日くらい眠れないことがあっても、それだけで大きな害が出ることはほとんどありません。むしろ「今日は眠れなくても明日寝ればいい」と気楽に考える方が良いでしょう。
精密作業や長時間運転を伴う場合など特別な状況を除けば、1日の不眠が生活に致命的な支障をきたすことはほとんどありません。
日中に眠気がなく、集中力が保たれていれば、あなたの睡眠時間は足りていると考えてみましょう。睡眠には個人差があることを理解し、自分の最適解を見つけることが、質の良い休息への第一歩なのです。

