理屈っぽい人が恋愛でうまくいくには何をすればいいか。19世紀ロシア文学『アンナ・カレーニナ』の第二の主人公は、思いを寄せる女性の前で女友達を非科学的だとバカにして避けられてしまう。しかし、その後に他者の感情に思いを馳せ、読み取り、共鳴する「エンパシー」を身につけ、その女性との結婚を成就させる。文筆家の堀越英美さんが書いた『あなたのモヤモヤに効く世界文学』(筑摩書房)より、紹介しよう――。
バラの花をプレゼントする男
写真=iStock.com/frema
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理性によってゆっくり愛を成就させる

<お悩み>
ロジカルすぎて生涯の伴侶に出会えない

あらゆるものごとにおいて
ロジックを優先して生きてきました。
ところが女性は薄っぺらい共感を
重視するらしく、
生涯の伴侶が得られません。

ロジカルさは、結婚生活を長続きさせるうえで欠かせない要素である。『アンナ・カレーニナ』を読むと、そう感じずにはおれません。

もちろん物語の主軸となるのは、愛のない結婚生活を送る美女アンナ・カレーニナと、美しい青年将校ヴロンスキーとの不倫の恋とその破滅です。けれども、その陰で理性によってゆっくり愛を成就させる男性もいます。

それが本作の第二の主人公と言われているリョーヴィンです。